無心 オン座六句「寄る柱」の巻


《オン座にゆーす》

  Ⅰ.「オルガン」9号
   祝ぽオン座六句→ ココ

  Ⅱ.無心ブログ
   『ク―リンチェ少年殺人事件』連句的覚書→ ココ
 
  Ⅲ.千代田サテライト教室
   江戸の俳諧師を読む →  ・西鶴   ・芭蕉   ・蕪村   ・一茶

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無心連句 巻玖
脇起 オン座六句「寄る柱」の巻

鳥雲に餌さし独りの行方かな            晋子 其角
 寄る柱おふ旅の貝寄風              曳尾庵 璞
そのかみのうねりの青を岩は知り           大塚 凱
 ジーンズの穴さらに広がる            副島 亜樹
手をひきて月の出までにある若さ          本田 悠斗
 秋の沼ごとまもる約束             北野 抜け芝

好物を西武デパートにてえらび         みなまだ けい
 四三調とて「恋せよ乙女」               執筆
君の背のうぶげに紛ふ糸のくづ            堀江 秌
 洗濯物がけふもやられた              禰覇 楓
なにもかも砕氷船に割られたる            二三川 練
 かうばく蟹のもどりゆく闇                秌

地上波からは聴きたくないレディオヘッド      城前 佑樹
 松本孝弘弾けず                瀧本 真知子
心中するのに食料と燃料が要る             抜け芝
 かんざしと酒の女                   悠斗
指定席完売広島東洋カープ                亜樹
 オリンピック後のリオにて           西原 紫衣花

スーモ君となりては街をねりありく         内野 里美
 毘沙門天へ着せたるアロハ                練
遠くまでつゞく天あらば七月            神崎 千佳
 単身赴任の妻はからんと             泉山 友郁
森番は汀に紐をほどきつゝ                悠斗
 みんなでバースデイ飲みあかす             亜樹

眠り目の記憶の飛べる松の内              真知子
 またもわすれた大鏡餅                  楓
社長らは化粧断ちするばかりなり              秌
 アルジネートの歯型うつくし              友郁
実験はをはりフラスコ花盛り             椿 屋烏
 部屋は煙のうつくしき春                亜樹
 
[註]
 脇句=蕉翁が〈冬籠りまたよりそはん此はしら〉の本歌取りと思はるゝ青畝が
    〈鳥雲に入り畢んぬと倚る柱〉をさらに引用しての挨拶なり。
 第二連「かうばく蟹」=香箱蟹。大型の食用蟹である越前蟹の別称。
 第五連「化粧断ち」=印刷物等を仕上げ寸法どおり正確に裁断すること。

 二〇一七年二月五日起首 三月五日満尾
          於・小竹地域集会所


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☆式目は→「オン座六句」六箇条(改訂版)をご覧頂きたく候。
プロフィール

 曳尾庵 ハク

Author: 曳尾庵 ハク
             
僭越ながら宗匠役をつとめ申し候。

開版リストは、コチラにて候。

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